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フィリピン武術 フジ・アーニス・クラブ

フジ・アーニス・クラブFUJI ARNIS CLUB

フジ・アーニス・クラブとは

フジ・アーニス・クラブは、代表の大嶋良介が2004年から定期的にフィリピンで学んだアーニスの技術を日本で伝えるために設立したアーニスの練習団体です。

2004年にバクバカン・インターナショナルのクリストファー・リケットのもとでイラストリシモ・エスクリマを学んだのを皮切りに、さまざまなマスターたちのもとでさまざまなスタイルのフィリピン武術を学びましたが、現在では以下の4つスタイルを練習しています。

  • トニー・ディエゴとアーノルド・ナルソから学んだイラストリシモ・エスクリマ
  • チャック・カニエテから学んだコルト・クルバダ・エスクリマ / エスクリド       
  • エドゥワルド・チェニーザとベンソン・ビリャマラから学んだクツィリョ(バラウ・スグボ)
  • トニー・ディエゴとアーノルド・ナルソから学んだダーティ・ボクシング  

またフェデリコ・メンドーサから学んだサンミゲル・エスクリマやセレスティーノ・マカチョーから学んだデ・カンポ・エスクリマ、フリオ・ビリャフローレスから学んだヤウヤンなどの技術や練習法なども部分的に取り入れて練習しています。

練習会の様子はfacebookページやYoutubeチャンネルなどで公開していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

イラストリシモ・エスクリマ

イラストリシモ・エスクリマの写真
ルネタ公園でアーニスの指導をするトニー・ディエゴ(左)

イラストリシモ・エスクリマは、セブのバンタヤン島出身のエスクリマドール(アーニスの使い手)、アントニオ・イラストリシモの技術を、弟子のトニー・ディゴやクリストファー・リケットたちが分析し、体系化してできたアーニスの流派です。

20世紀の前半にドセ・パレスの影響を受けてアーニスの技術はブレード・ファイティングからスティック・ファイティングへと変化していったことは「アーニスの歴史」で述べましたが、アントニオはセブのアーニス・グループとは一切かかわりを持たず、各地を放浪する武術家だったため、当時の最新技術であったコルトの影響を受けることがなく、ブレードを使った古典的なアーニスの技術を守り続けてきました。そのためイラストリシモ・エスクリマは今では数少ないブレードを専門とするアーニスの流派となっています。

イラストリシモ・エスクリマは、ブレードでの闘いを想定しているため、相手の攻撃が当たらない位置に移動するための正確なフットワークと、刃と刃をぶつけ合わず、ブレードの側面や背を使って相手の攻撃を流したりそらしたりする巧みなブロックの技術が特徴となっています。

イラストリシモ・エスクリマの練習は、基本であるシングル・ソードと歴史的にアーニスのアイデンティティーともいえるプンタ・イ・ダガ(エスパダ・イ・ダガ)が中心となりますが、ナイフ・ディスアームやダブル・スティック、ドス・マノスなどの練習も行っています。

アントニオ・イラストリシモの動画が
YouTubeで見られます。
下のリンクからアクセスしてください。

Eskrima Master Demo

アントニオ・イラストリシモの特集記事が
NIKKEI GALLERY Vol.70で読めます。
下のリンクから2008年11月号の特集2

ご覧ください。
NIKKEI GALLARY


コルト・クルバダ・エスクリマ / エスクリド

コルト・クルバダ・エスクリマの写真
弟子にエスクリドの技をかけるカコイ・カニエテ(右)

コルト・クルバダ・エスクリマは、100戦以上のバハド(デスマッチ)を闘い無敗を誇り、「生きる伝説」と呼ばれたドセ・パレスのトップ・ファイター、カコイ・カニエテが創始したシングル・スティックを専門とするアーニスのスタイルです。

20世紀前半、アーニスの武器がブレードからスティックに変わっていくと、相手と接近した間合いで闘うコルトと呼ばれる技術が広まりましたが、その攻撃法は相変わらずブレードの時代と同しで直線的なストライクを相手に打ち込むだけのもの(コルト・リニアル)でした。そこでカコイがコルトに、手首のスナップを使った、曲がりくねって相手にブロックされにくいストライクを取り入れて創始したスタイルがコルト・クルバダ・エスクリマです。

またカコイは、1948年のある試合で足払いで相手を3回倒して勝ち、スティックを持った闘いでも投げ技が有効であることを確認したのですが、それを機にカコイが柔術や柔道、合気道などの研究を重ねて開発した、スティックを使った投げ技がエスクリドです。コルトの間合は投げ技にとても適した間合いなので、コルト・クルバダ・エスクリマとエスクリドは今ではセットで練習されています。

コルト・クルバダ・エスクリマの練習はシングル・スティックによるスパーリングが中心になります。ダブル・スティックはエクササイズとして練習するのみで、オリシ・バラウは演武用に練習するだけですが、シングル・スティックの練習はスパーリングが中心であり、スパーリングでは投げ技や寝技も自由なため、レスリングやグラップリングの練習なども補助的に行っています。

カコイ・カニエテの動画が
YouTubeで見られます。
下リンクからアクセスしてください。

The living legend is still unbeatable

カコイ・カニエテを特集した
BBCのトキュメンタリーが
You
Tubeで見られます。
下リンクからアクセスしてください
The Way of the Warrior: Eskrima


クツィリョ(バラウ・スグボ)

クツィリョの写真
弟子とパラカウをするベンソン・ビリャマラ(左)

クツィリョは、バリンタワク・エスクリマの創始者のアンション・バコンからアーニスを学んだ、グレゴリオ・チェニーザとルクレシオ・アルバーニョが、バリンタワク・エスクリマのナイフ術を独立させて創始したナイフ・ディスアームを専門とするユニークなアーニスの流派です。

バリンタワク・エスクリマの練習は、相手の攻撃をブロックしてカウンター攻撃を返すと、相手がそのカウンター攻撃をブロックしてさらにカウンター攻撃を返し、こちらがそのカウンター攻撃をさらにブロックしてカウンター攻撃を返す、という攻防をお互いに延々と繰り返すパラカウと呼ばれるドリルが練習のほとんどを占めますが、バリンタワク・エスクリマを源流とするクツィリョでもその練習法は変わりません。

クツィリョのパラカウは、相手のナイフの攻撃をディスアームしようとすると、相手がそれをエスケープして再び攻撃し、こちらがそれを再びディスアームしようとすると、相手がさらにエスケープして攻撃してくるという攻防を延々と繰り返す形になります。

また上級者になると相手がナイフを反対の手に持ち換えたり、空いている手でパンチを打ってきたりと攻撃が高度になっていきます。また上級者はスタンドだけでなく、グランドでのナイフ・ファイティングも練習します。

ベンソン・ビリャマラの動画が
YouTubeで見られます。
下のリンクからアクセスしてください。

Kutsilyo Cebu/Tat Kon Tou/Filipino Knife Defence


ダーティ・ボクシング

ダーティ・ボクシングの写真
ダーティ・ボクシングの技を披露するアーノルド・ナルソ(左)

ダーティ・ボクシングは、一般にはボクシングの反則技のことを指しますが、ここでいうダーティ・ボクシングはイラストリシモ・エスクリマのマスター、トニー・ディエゴが同郷のセブのパシル出身のボクサー、タニー・カンポから学んだボクシングの反則技に、トニーが独自に工夫を加え、ナイフを持った相手にも対応できるようにしたストリート用のボクシングです。

ダーティ・ボクシングの基本の技術は通常のボクシングとほとんど変わらないため、練習はボクシングの基本に従ったフットワークやパンチの打ち方、ブロックの仕方などを学びますが(ブロックは通常のボクシングと多少の違いがあります)、上達するにしたがってパンチに見せかけたヒジ打ちや偶然を装った頭突き、クリンチの状態で相手のヒジを極めたり、相手の腕を固めたりといったダーティーな技が加わっていきます。

アーノルド・ナルソの動画が
YouTubeで見られます。
下のリンクからアクセスしてください。

Master Arnold Knife and Dirty Boxing #1